「NANA」

NANA (1)

NANA (1)

1〜11巻まで読了。世評に高いので手にとって見ましたが、確かにすごく面白かったです。日本のマンガはまだまだ面白いのがあるのだなあと再確認させられました。当初は今時の少女マンガになじめるかちょっと心配だったのですが杞憂でしたね。繊細美麗な絵柄と、一人一人がなおざりにされないキャラクターの描写、なにより、どこか物悲しさを秘めながらも、明るさと強さを失わないストーリーの雰囲気が絶品でした。主人公であるハチ子とナナも、またブラストやトラネスの面々も決して理想像と言うわけではなく色々問題を抱えているわけですが、作品全体に優しさが感じられるのでついつい感情移入し、応援したくなってしまいます。11巻現在ではハチ子はああいう状態になってますが、果たしてそれで幸せになれるのか、不安が大きいところ。毎回のモノローグではナナとハチ子の別れも示唆されているわけで、この後どういう展開になるのか目が離せないです。


なお、現在映画化進行中。公開されたら見に行くかも(にしても、レイラ役の伊藤由奈さんってどんな方なんでしょ?)。