ドラフト会議2004

SRの話を書いていたらドラフト話が1日遅れとなってしまいましたが、ライオンズの指名は以下のとおりでした。

1 涌井 秀章 投手  横浜
3 片岡 易之 内野手 東京ガス
4 山岸  穣 投手  青学大
5 星  秀和 捕手  前橋工
6 藤原 虹気 投手  琴丘

涌井はメジャー流出が現実的な松坂の次のエース候補。片岡、山岸は即戦力で手薄な投手と内野手を補強。星が伊東監督期待の正捕手候補で、藤原はお得意の隠し玉と。5人と人数は控えめだったものの、内容的には的確にポイントを抑えた好指名だったと思います。ことに一位涌井は、少なくとも「ドラフト時のネームバリュー」という点では松坂以来の大器でしょう。西武は(結果的な活躍はともかく)、ドラフト時にファン人気の高い選手をとることが珍しいですからね。個人的には高校生投手の指名というのは、成長確率を考えるとあまり割に合わないと思ってしまうのですが、やっぱり将来性に夢はあります。大きく育って欲しいもの。
完成度が高いらしいのでもしかしたら即一軍でやれてしまうかもしれませんが、真田や寺原の事例を見ていると、とりあえず最初は二軍でじっくり鍛えたほうが良さそうに思えます。で、今年の中島のごとく、松坂が移籍した時にその穴を埋めるべくブレイクするという方向で。……しかしなんですね、よく考えると松坂の流出を既定事項として語らねばならないってのは辛いですね。松坂、涌井の横浜OBコンビが活躍する様は夢見るだけに終わってしまうのでしょうか……?
ところで、今回は高校生どころか15歳の辻本が阪神に指名されて話題となりました。なんだかはたから見ると「体もまだ出来上がってないだろうに、プロに入れてもつぶれてしまうんじゃないのか」と心配してしまうのですが、本人はなかなか威風堂々、精神的にもしっかりしてそうなので、周りがとやかく言うべきことでもないのでしょうかね。ただ、どれだけ立派でもそこはやはり15歳でもあるわけで。阪神球団には普通の選手以上に育成に気を使ってほしいですね。