巨人が「飛ばないボール」使用へ

日刊スポーツ http://www.nikkansports.com/ns/baseball/p-bb-tp0-041031-0009.html
スポーツ報知 http://www.yomiuri.co.jp/hochi/giants/oct/o20041026_10.htm

中日のやり方がセコいかどうかはともかく、言っていることはもっともです。やはり現役時代名投手として鳴らした堀内さんだけに、昨今のホームランインフレには納得がいかなかったのでしょうね。全球団でそろえてというのも良い提言だと思いました。
さてところで、日刊スポーツには飛ぶボールにより巨人打線が「恩恵を受けている」と書かれていましたが、これは正しいのでしょうか? 多少逆説的ではありますが、強力打線を誇る巨人には、むしろ飛ばないボールの方が有利なのではないかという気もするんですよね。日本シリーズでは、打力に勝る西武が「飛ばない」ナゴヤドームで打ち勝ちました。一方で「飛ぶ」西武ドームではかえって中日打線の長打に苦しめられています。考えてみれば、カブレラの150m弾が飛ばないボールで140mになってもホームランであることには変わりありませんが、アレックス(中日)の110m弾が100mの飛球になったら、たいてい外野フライで終わりです。中日は今期、自慢の投手陣を生かすという理由で飛ばないボール使用に踏み切りましたが、実は小粒な中日打線こそ飛ぶボールで攻撃力をカバーし、打線にパワーのある巨人が飛ばないボールで投手をフォローすべきだったのではないでしょうか。ボールの変更で、来年の巨人は快進撃をするか、それともやはり強力打線にはマイナスなのか、興味深いテーマとなりそうです。