さくらと脚本の人

20話までやってきたカードキャプターさくら再放送は着々とDVDに放り込み中。やっぱり何度見ても良い作品ですねえ。
今回「さくらと夏休みの宿題」を見てあらためて思ったことなのですが、さくらの前半の面白さには金子二郎さんの脚本が大きく寄与しているのではないでしょうか。さくらの脚本といえば言うまでもなく第一に挙がるのが大川七瀬さんなわけですが、金子さんの書くさくらは大川さんのさくらとは割と性格が違う気がするんですよね。端的に言うと大川さくらは「天然純真ほんわか」で、金子さくらは「ちょっとこまっしゃくれてるような感じ」であると。で、好みの問題はあるでしょうけど、僕は金子さんの書くさくらの方が好きなんですよ。怒ったり疲れたりすねたり突っ込んだりと、「普通の女の子らしさ」がより強く出ているような気がしまして。上記の「さくらと夏休みの宿題」でも、夏休み最終日に宿題に追われ、桃矢やケロと交渉するさくらがほほえましいです。「ようかん無しっ!」ですとか。
まあ「正統」なのは原作者でもあり数も多い大川さんのさくらの方なんでしょうけど、こちらは時々良い子すぎるのが気になってしまうところ。もちろん「さくらと思い出の虹」とか好きな話はたくさんあるのですけどね。さくらカード編になると、良くも悪くも大川さんの色が強く出ますので、前半のような多様性に欠けてしまうのはちょっと残念でした。


P.S
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic/3448/tv_list.htm
放映リストがあったのでリンクをつけてみました。金子さんの担当された回では他に「さくらのくたくた日曜日」「さくらとケガをしたカード」などがありますね。どちらも良いお話でした。