「外来語」言い換え提案にあれこれ

このたび第三回目の言い換え提案が発表されてニュースになっていましたので、第一回、第二回の提案もあらためて見直してみたりしました。カタカナ言葉は日本語の柔軟性ではありますが、なんでもかんでもそのままでは確かに芸が無いので、こういう言葉を考えていくのは悪くないと思います。実効性は微妙な気もしますが……。例示を見ていくと、納得いくものあり、いかないものもあり、こちらも微妙でしょうか。「アナリスト→分析家」「イノベーション→技術革新」とかはまあ普通に使えそうな一方、「グローバリゼーション→地球規模化」「マルチメディア→複合媒体」とかされてもちょっと困ってしまうかもしれません。全体的に見ると、ちょっと「直訳しすぎ」な感がありますね。おかげで四文字熟語的なものが多い多い。分かりやすい反面、もうちょっと短くしないと実用的ではないかなとも思えました。思うにやっぱりこういう単語は漢字二文字が基本でしょう。この点、情報とか経済とか哲学とか考えた明治の先達はすごいものです。なぜ「情けに報いる」で情報の意味になるのか分からないのですが、定着してしまえば使えてしまうわけですから。

しかし見ていると結構勉強になりますね、これ……。この調子で全編通してカタカナ用語だらけのPC雑誌を言い換えたらどんな調子になるのかちょっと見てみたい気もしてきます。