その4・北海道日本ハムファイターズ

●投手陣 ★★

昨季はチーム防御率5位。ただ顔ぶれを見てみるとそんなに悪くは無い印象も受けます。エース(?)金村にミラバルは二ケタ計算できますし、成長株の正田と江尻もブレイクしそうな気配。問題は五番手以降ですが、実績のある入来やナイトの調子が微妙なのが痛いです。押本はオープン戦悪いようですが、シーズンではある程度やってもらわないと困りますね。新外国人トーマスというのは選手名鑑にも載ってないので良く分かりません(汗)。あとは若手の須永と鎌倉の伸びに期待ですか。……う〜ん、こうして見るとやっぱりちょっと薄いですかねえ。勝ち数は打線の援護にもよりますし。

ストッパーは横山ですが、さすがに去年は出来すぎの感があり、今年は落ちると見ていたほうが無難ではないかと。その場合立石が上手くフォローできるかどうかがポイントと思います。




●野手陣 ★★★★

ここ数来ビッグバン打線と称されてきたハムですが、実際の攻撃力ではおそらく今が最盛期だと思います。率、長打ともソフトバンクホークスに勝るとも劣らぬ力を持っているのではないでしょうか。新庄、坪井、小笠原、セギノール、木本、稲葉、高橋信……。小田にブレイクしそうな雰囲気がありますし、新外国人のアルモンテも前評判はそこそこ。もっとも、外国人枠の関係でオバンドーが使えなくなってはもったいなさすぎと思えますが……。ただ、あえて星を4つに押さえたのは、ムードメーカー新庄が去年ほど打てるかどうかちょっと心配なため。新庄が打つことで一気に打線がつながるというパターンが減少するのではないかという予感がしてしまいます。




●総評 ★★★

去年の3位争いは最後までデッドヒート。「打の日ハム」「投のロッテ」が競った末、最後は札幌移転元年の勢いがきいたのか、0.5ゲーム差で日本ハムプレーオフ進出を勝ち取りました。プレーオフで敗れたとはいえ、流れ的には上昇基調な年でしょう。打線は基本的に問題なし。あとはいかに投手陣が踏ん張れるかです。ただこれがちょっと厳しいような……。楽天と同じ星2つと言うのはさすがに厳しかったでしょうが、正田と江尻がともに二ケタ勝つくらいでないと投手陣は上手く回らないと思います。あとは、もしかしたらキャッチャーのリードが鍵になるかもですね。高橋信と實松の争いにも注目です




★私的注目選手 その1・江尻慎太郎

自由枠で指名されてから4年目。昨季後半はローテの一員となり去年は5勝を上げて、ようやく真価を発揮してきました。特に西武相手に好投していたので印象が強いです。今期は年間ローテ入り、10勝とステップアップできるかどうか勝負の年。ある意味ハム投手陣のキーマンではないかと。




★私的注目選手 その2・小田智之

入団時からその打撃センスを嘱望され、背負った背番号は51。やや時間がかかりましたが、去年は規定打席不足ながら3割2分1厘と、とうとう一軍でもその力を見せ始めた模様です。オープン戦も順調に来ているようで、今期は規定打席到達しての3割が期待されます。