魅惑と衝撃の大谷劇場

大谷翔平“驚異の15球”詳細 DHから救援でプロ初セーブ(デイリースポーツ)


テレビをつけたら9回で大谷が登板したところでした。つまり、ベストタイミングでした。明日の先発を予想していたのに、DH解除してここで突っ込むとは。もちろん、いろいろな計算の元でしょうが、1番投手大谷のときと言い、栗山監督もショーマンシップがありますよね。


そしてその大谷の投球が圧巻。日本中の野球ファンが驚愕した165キロをマックスに、平均164キロという、もはやすごすぎて良くわからない領域でソフトバンク打線をねじ伏せました。165キロを出したあとは、もう164キロでは観客やアナウンサーが驚かなくなってるんですからねえ。人間の慣れというのもすごいもんですが、恐れ入ります。


「165キロ出しても当てられるじゃないか」なんて声もありますが、これは「当ててファールにするのが精一杯」というのが実際でしょう。本田もよく食らいつきましたが、前に飛ぶ気配はありませんでした。確かにかつての藤川のような空振りを取る「ノビ」は感じられませんが(早いとこ回転数をPITCH f/xで分析してもらいたいですね)、前に飛ばないのではどうしようもありません。


それにしても、150キロ出せば速球派と言われるNPBにあって、その10%増しの165キロ。こんな投手が登場しようとは、数年前までは思いもよりませんでした。願わくば、大谷だけでなく、このレベルの選手がどんどん出てきてくれればさらに日本野球も盛り上がるのですが、こんな化物がポコポコでてきてたまるか、という思いも同時に抱いてしまうところではあります(笑)。