バディ・コンプレックス 第12話「ふたりの絆」

本作のサブタイトルは第10話の「父と子」でもそうでしたが、両陣営について当てはまるような言葉が取られたりしますね。あるいは、そのような対比が出来るシナリオ構成になっているというべきか。今回の「ふたり」は青葉とヒナ、ビゾンとヒナを両方指していると受け取れました。まあ、ヒナがどちらにも入っているので対比というよりは三角関係かもですが。


勢い任せにキスをしても「やめて」と拒絶されるだけのビゾンは可哀想でもありますが、一方的にヒナを保護しようという押し付けがましい姿勢なのが、彼女に受け入れらない原因なのでしょうね。その時のヒナの割と冷静な表情を見ると、これまでも似たようなことがあったのかもしれないと思わされます。少なくとも、ビゾンの感情に気づいていないということは、さすがに無かったようで。


一方、ディオの証言でいよいよ過去から来たことが明白になりつつある青葉でしたが、ディオの態度がやや柔らかくなった以外はこれまで通り。まあ最初から本人は主張してましたしね。ただ、ヒナへの執着もこれまで通りなので、まゆかは心乱れるところでしょう。ううん、青葉のヒナへの思いは一概には恋心とは言えない気もするのですが、そこまで気にしている時点ですでに恋だろと言われればそうかもしれず、まゆかがどうしたら状況を打開できるのか……。案外今こそが勝負どころかもしれず、思い切って動くべきかもです。


そしてヒナとビゾンはゾギリアにおけるカップリングパイロットに。ハーンの持ちだしたとことん怪しげな注射は、まったく見込んだ通りに怪しい効果でなんともはや。70年後なので、精神操作系の薬剤も強力になってるってことなんでしょうねえ。怖い怖い。


次回が一応最終話というか、前期の終わりということのようです。流れとしては新型機が登場するのでしょうが、どう決着させるのか全然見えません。いずれにしても、2クール目に期待のもてる締めとしてもらいたいものです。