バディ・コンプレックス 第7話「バディ」

自分が重視しているような点をきっちり押さえておいてくれるので、じわじわ評価上昇中のバディコンです。これほど面白いロボットアニメは個人的にはかなり久々かもですよ。


たとえば今回で言うと、強力な敵の再来襲が分かっているなかで、シグナス首脳がきっちりと対処を考えている点。現在の戦力差がはっきりしているなかで、もしそのまま迎え撃つのではいかに何でも考えがなさすぎになるところでしたが、ちゃんと電子戦主体での回避を第一に選択しているのが良いです。また、味方からの増援がないということも会話の中に示し、シグナスのピンチ並びに連合の不利を伝えてくれます。


電子戦のやりとりも緊張感がありました。絶大な自信を持ち、自らの位置を表してまで探索にかけた親衛軍ドルジエフ団長に、新型艦のスペックを活かし、見事にシグナスを発見したガラント。ここでマルガレタがドルジエフに情報を送るように命じますが、これは(彼女の思惑はどうあれ)正当な判断というものでしょう。仲間同士で敵情報を隠しているようではいくらなんでもいけません。ガラントもそれを分かっていたからこそ命令を受け入れたのでしょうね。もちろん、ドルジエフが勝ってもまあ良し、自分たちが漁夫の利を得られればなお良しという計算が最初からあったのでしょうが。


やられ役になってしまったドルジエフでしたが、最後まで青葉たちを苦しめましたし、決して無能ではなかった(むしろ有能)だっただけに、ここで退場はもったいない気も。その後シグナスとヴァジュラがそれぞれさっと引いたシーンも、またしても艦長の有能さが出ていて、見ていてストレスを感じさせません。よきかな。


さて、次回は青葉とヒナの再接近ですか。お約束といえばお約束ですが、今作はパターンをなぞりつつも時々上手く外してきたりもしますので、どういう展開をたどるのか楽しみです。