田中をストップできず

埼玉西武ライオンズ 1-3 楽天イーグルス


気候は猛暑が続きますが、西武の夏はこれで終わりですかね……。勝負どころと見込んだ地元でのソフトバンク楽天6連戦で4連敗。ソフトバンク戦に3連敗、それもピッチャー総炎上のつるべ打ちにあった時点で終わっていたといえばそうなのですが、それでも、せめて今日田中を攻略するくらいの意地を見せてほしいと思っていました。しかしそれもかなわず。これで首位楽天とは9.5ゲーム差。首位云々よりも、Aクラスも危うくなってまいりました。可能性あるかぎり諦めないのがファンの性とはいえ、現実的にはさすがに厳しい。よほど奇跡的な快進撃でも起きないかぎり、一旦今期の優勝は頭から外したいと思います。


まあ、シーズン前から分かっていたことではありますが、今年はいかんせん戦力が薄かった。去年のクリーンアップである中島・中村・オーティズ抜き(オーティズは開幕にはいましたが、不振で退団)で新外国人のスピリーも期待はずれ。これで勝てというのは縛りプレイの罰ゲームみたいなものです。むしろその中でよくやってきたほうだと思いますが、戦力整備に関するフロントの責任も問われると思いますね。ソフトバンク楽天の攻撃陣の厚みがうらやましかったなあ。


さてそして田中です。これで開幕17連勝。去年から引き続いて21連勝。今年の田中は「ピンチでギアが上がる」と称されますが、今日はまさに真骨頂。初回の無死2・3を防がれたのを皮切りに、ピンチになると格段に切れが増し、三振をバッタバッタと奪っていきました。正直、威圧感はダルビッシュのほうが勝っていたように思うのですが、ピッチングの安定感は田中のほうが上回ったかもしれませんね。ただ、絶対的な体格と球威ではダルビッシュに劣るので、メジャーに移籍した場合にその点がどうなるかというのは少々心配点です。個人的には、スター選手はホイホイ流出しないで欲しいんですが、これだけ向かうところ敵なしの内容を見せつけられると、やむを得ないのかという思いにもなってきますね。日本野手陣の奮起を期待します。