「魔法少女まどか☆マギカ 〜The different story〜」

魔法少女まどか☆マギカ ~The different story~ (上) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ ~The different story~ (上) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ ~The different story~ (中) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ ~The different story~ (中) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ ~The different story~ (下) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)

魔法少女まどか☆マギカ ~The different story~ (下) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)


劇場版を見たこともあって、もう一度まどかの世界に浸ってみようということで、評判の良かったこちらのコミカライズを購入。まどか世界のアナザーストーリーであり、特にマミと杏子にスポットが当たっています。


まどか達と出会う前のマミの日常。学校に友人はいても、魔法少女としては孤独であった彼女が、杏子と出会って師弟のような、あるいは姉妹のような信頼関係を築く。このへんはアニメでは描かれていなかったシーンだけに、新鮮で微笑ましかったです。


そしてアニメと違い、魔女シャルロッテとの戦闘もさやかの助けでクリアーしたマミ。「正義の魔法少女」としてのマミに憧れるさやかに、寂しがりな自分の本当の思いを吐露した姿は名シーンでした。一度は道を違えてしまった杏子とも絆を取り戻し、ワルプルギスの夜に対峙することになるのかと思いましたが……。


下巻途中までは間違いなく面白かったのですが、ラストの評価に迷うところではあります。ネタバレになりますが、まどかの願いもなんだか良くわかりませんし、それを受けてマミが自死を選んでしまうというのが釈然としません。まどかが魔法少女になることを選んだのは、もうマミには辛い戦いを続けてほしくなかったからのはずで、その思いを汲むならマミにはせめてもの日常に残って欲しかった。両親は戻らないですし、日常の魔力消費分のために最低限の戦いは必要だとしても、平和な学校生活を取り戻して欲しかったです。あるいは、ほむらの言葉に答えて、ともにワルプルギスの夜と戦うという選択肢もありました。


そのどちらでもなく死んでしまうというのは、いささか納得しかねるところです。何やら無理にアンハッピーエンドにしたような、というのは言いすぎでしょうか? う〜ん、こうなるとどんどん、マミさんのハッピーエンドを見たくてたまらなくなってしまいます。