さらばクリス・カーター

カーターは戦力外=プロ野球・西武(時事通信)


昨オフに獲得が発表された時、「フェルナンデスにかわるパワーヒッターだ」と期待しました。ところが、キャンプ・オープン戦で膝を痛めてまともなプレーが出来ず、開幕前にさっそく手術。「こりゃ駄目だ」と落胆。


しかしながら、彼の本領はここからでした。6月から一軍合流すると、闘志あふれるプレーでチームを盛り立て、チャンスで快打を連発。演説でチームを鼓舞する(Numberのコラム)といったプレー以外の面でも活躍が光り、ファンの支持は一気に上昇。熱いハートと、スタンフォード大卒の頭脳をあわせもつスラッガーは、来年もきっとやってくれるに違いない。


……そう、期待していたのですけどね。


球団の判断も分からないでもありません。古傷の膝は相当悪いようで、シーズン終盤はDHでも出られず、代打専門でした。当然、出塁すれば代走も必要になります。使い勝手の悪さは否めません。ただそれでも、中島の打撃面の穴を埋めてくれるのはカーターだと、そう願ってました。


今はただ、静かに別れを惜しむばかりです。