「アルファを求める男たち――金融理論を投資戦略に進化させた17人の物語」

アメリカでの金融市場、投資市場での理論と実践について。著者は去年亡くなり、これが遺作となったとのこと。著者の本は確か以前に「リスク 神々への反逆」を読んだことがあります。


タイトルに入っている「アルファ」というのは、投資における超過収益。つまりインデックスよりも上回る部分のことで、日本語で言うと「プラスアルファ」みたいな使い方が近いんですかね。効率的市場仮説を突き詰めると、アルファは生じないはずなのですが、実際の市場はそこまで効率的ではなく、そこで凄腕のマネージャーが理論と行動を駆使してアルファをすくい取っていくわけです。


人間ドラマとしては面白いのですが、いかんせん内容はあまり理解できなかったり。ですがとにかく、「世界最先端の頭の良い人たちが儲ける方法を頑張って実践してるもんだ」ということは分かりました。さて、そうなるとそんな知識を持たない個人投資家としてはいかにすべきか? 悩むところですが、インデックスファンドじゃ面白くないし、やっぱりだめもとでアクティブにいくしか。