閃光のナイトレイド 第8話「凍土の国で」

愛新覚羅溥儀さんキター……実在の人物にキタ呼ばわりしてよいのか少し迷ってしまうのですが、説明が無くても一目見ただけで分かる作画力が良いです。リットン調査団も登場です。単純に歴史物としても興味深くなってきました。こうなってくると、「背景となった歴史的事実〜(略)」のテロップはやっぱり必要だったのかもしれませんねえ。当初はどんなものかと思いましたが、ここまで史実と絡めてくるとは思わなかったもので。


満州の地に向かう葵と葛。


「さまざまな民族が集う理想国家として独立させる。その考えは恥ずべき話ではない。」
五族協和に王道楽土か。案外めでたいな」


「そういう風に物事を斜めに見ることしか出来ないやつは、哀れだな」


個人的には葛の感覚が分かる気がします。良い面を見たい。信じたいんですよね。僕が当時生きていたら、同じように考えていたかもしれません。でもこういうのはややもすると政府とかの宣伝の鵜呑みにつながってしまうわけで、現実的には、葵の見立てのほうが正しかったんでしょうけど……。


高千穂勲が見せた爆発とはなんだったのか。僕は能力による幻影説を採りたいですね。いくらなんでも原爆開発は巨額の資金と天才的頭脳がそろわないと無理。さすがにマンハッタン計画を実行できるほどの力はないでしょう。しかし、これで何をもくろんでいるのか。


次回は雪菜と勲、葵と「預言者」が出会うようで、面白くなってきました。