おおかみかくし 第7話「喪失」

かなめの探偵能力は中学生離れしていると思います。彼女本人はあくまでオカルトとして楽しんでいて、しかし博士にとっては現実に関わる重大事。二人の雰囲気にうまくギャップが出ていました。


そのかなめの推理によると、嫦娥オオカミとは普通のオオカミのことではなく、もっと別の、高い知能を持った人狼のような存在なのではないかということ。なるほど、そういう方向できますか。


これまでは「風土病の発作」と捉えてきましたが、そもそも人間ですらないという発想はありませんでした。そう考えると、身体能力や閉鎖性も納得できるものがあります。もっとも、これはあくまでかなめの考えなので、正しいかどうか予断を許しませんけどね。


そのかなめ、数え歌を調べているうちに拉致されてしまいました。そんなに数え歌が危険な存在なら資料館に置いといちゃまずいだろと思いますが、あの自警団員の目つきも異常な感じでしたから、暴走によるスタンドプレーだったのかもしれません。


「かみびと」は素直に「神人」で良いんですかね。オオカミだけに「噛み人」なんてのも考えましたが、後輩ちゃんはキスされたのであって、噛まれてはいないですからねえ。何も知らない被害者かと思ってましたが、彼女も古くからの住人の一人であり、掟のことなどは承知していたようです。古い住民達が「発作」を起こした個体に接触すると「神人」になる、ということでしょうか。見えてきてるようで、今一歩届かない感じ。上手く引っ張られます。