とある科学の超電磁砲 第5話「とある二人の新人研修」

黒子と初春の回想話。内容もさることながら、こういうエピソードをこの時期に入れてくるのはそつが無い作りだと思わされます。一通りのキャラ紹介がすんで、さらに深めていくというわけですね。


園都市の治安維持組織「ジャッジメント」。警察とかとの関係はいまいち分かりませんが、自警団みたいなものなんでしょうか? 子どもをメンバーにしないでも、という気もしますが、そこはそれ。


郵便局強盗に立ち向かう黒子でしたが、この頃はまだ自分をテレポートさせることが出来なかったというのは興味深い設定。普通、テレポート能力というとまず本人の移動がイメージされますが、今作だと、触れた外部のものを飛ばすのが基本で、自分を飛ばす方が難易度が高いと。なかなか面白いです。なお、回想といってもこれは半年程度前の話ですよね。そこからも懸命にレベルアップしたようで。


初春よりも犯人を空中3メートルくらいの地点に放り出したら良かったんじゃないかと思いますが、とっさのことでそこまで頭が回らなかったということにしましょう。じゃないと「お姉さま」の出番が無いですしね。


美琴絡みでないため、いつも変態な黒子の正義感と可愛らしさが素直に伝わる一編でした。黒子の話をじっくり聞いてあげてる美琴はやっぱり良い先輩で、でもそんな彼女も当麻の前では「ガキ」になってしまう。そういったキャラの多面的な魅力が出ているのが良いです。