化物語 第9話「なでこスネイク 其ノ壹」

濃密充実な作りで見始めたら最後まで止まらない。毎回堪能の化物語も第4編に入りました。


のっけから暦と駿河が腕を組んでピクニック状態なので、はて、この二人いつの間にこんなに仲良くなったかと思ってしまいましたが、忍野に言われて古寺にお札を貼るお仕事ということでした。しかしあれ、暦が張る前にすでにお寺がつぶれているというか、もう封印が解けて化物が逃げ出したあと的な雰囲気が充満していたんですが、大丈夫なんですかね?


場面は飛んで本屋で羽川翼と参考書めぐり。羽川さんはあいかわらず面倒見が良い上に分析が鋭いです。おまけに暦にキスを迫るポーズをみせてみたり、意外な芸の広さまで。でも、彼女は暦以外とほとんどしゃべっているシーンがないんですよねえ。あとは真宵くらいでしょうか。ひたぎと話すシーンとかあったら面白そうなんですけどね。


ひたぎの心理について語る翼ですが、さすがに駿河がレズであることは知らないのであろうなあ、と思ったり。ひたぎが割と暦と駿河の接近を許しているのは、その点の安心感が多少はあるのではないかと。


さて、今回のヒロインは暦の妹の友達であった千石撫子でした。なんだかよく分かりませんが、蛇を殺しているようです。彼女の体の線はその蛇の恨みかなにかなのかでしょうか。駿河と翼が気分が悪くなったのも、どうやら撫子に原因がありそうです。


「年下の女の子には強い」と豪語しておきながら、結局撫子に声をかけたのが暦だったので、駿河は役立たず、かと思いきや、二人の漫才のようなトークは撫子の心を和らげる効果があったようで。ひたぎや真宵と違い、駿河と話している時の暦は生き生きとツッコミ役をしてますね。


「僕にとっては無益どころか有害だ」
「そう、つまり有害図書を……」


の流れは笑った。やっぱり西尾さんのセリフ回しは上手いですねえ。