優勝足踏み。そして岩隈久志20勝

埼玉西武ライオンズ 1-6 楽天イーグルス


「優勝もありえる」と期待して駆けつけた一戦でしたが、西武側から見れば凡戦になってしまいました。せっかく観客も入ったのに残念。オリックスも勝ったので優勝どころかマジックも減らず。そう簡単にはいきませんか。


一方で、岩隈が見事に20勝達成しました。こちらは足踏みのない一気の到達。近年では5年に1人くらい、実力と運が最大限に重なった時にしか現れない大記録だけに、一プロ野球ファンとして喝采です。特に岩隈は楽天移籍後、近鉄時代の輝きが見られていなかっただけに、今年の大復活は嬉しいですね。


岩隈といえば、僕の印象ではやっぱりストレート。今ももちろんすごいんですが、近鉄時代の真っ直ぐのキレは鮮烈でした。藤川の「浮くストレート」とも一味違う、「糸を引くようなストレート」。キャッチャーミットに向けてレーザーが走るような美しさでした。涌井が西武に入団した時に、「真っ直ぐの質が岩隈に似ている」と評されて、それが最高の褒め言葉だったんですよね。今の涌井のストレートには残念ながらその威力はありませんが……。


ともあれ、岩隈投手、おめでとうございます。次は85年佐藤義則以来記録されていない、僕もリアルタイムでは覚えていない21勝をぜひ!