五輪=星野ジャパンが準決勝敗退、波に乗る韓国に負け3位決定戦へ

昼間だったのでほとんど見られませんでしたが、結果を知って虚脱感と悔しさと憤りで一杯です。今回の結果は、第一に首脳陣の責任としか言いようが無いんじゃないですかね。


誰もが言うことでしょうが、8回、一体なぜ岩瀬なのか。僕は決勝トーナメントに進出した時点で「打線はダメだけど投手陣は信頼できる」と考えていました。ただしそれは「岩瀬を見切ること」が前提です。アメリカ戦では、タイブレークとはいえ4失点を喫し、明らかに不調の岩瀬。短期決戦ではこういう選手は外すのが当然であり、言うまでもなく星野監督もそうすると思っていましたが……考えが甘かったです。「これがチームの形」という信頼はペナントレースでは良いでしょうが、短期決戦では何の役にも立たないのに。


また、もっと大きな流れで見ますと、ダルビッシュを生かせなかった」というのが大変に悔やまれます。こういう大会で優勝するためには超人的な活躍をする切り札がいなければなりません。それが今回、ダルビッシュ有であるはずでした。星野ジャパンの顔であり、間違いなくエースになるはずでした。しかるに結果は、全くの不完全燃焼です。確かに初戦キューバ戦でダル自身の不調もありましたが、それでもアメリカ戦で調整も完了。今日、なぜ投入しなかったのか。「準決勝が一番大事」と監督も常々語っていたというのに。先発でも、川上のところでも、岩瀬のところでも、さらに言えば涌井のところでも、投入するチャンスはあったのに。もったいない。


一応言っておきますと、僕は星野さんはペナントレースでは結構良い監督だと思っています。実績も評価してます。しかし、今回は彼の欠点がもろに出てしまいましたね。開幕前の日記で

星野監督は、短期決戦で情を優先して失敗することがちょくちょくあるイメージ

と書いたとおりになってしまいました。日本シリーズに勝ったことが無いというのは不運なのかと思っていましたが、やっぱりそれが実力なんですね。残念ながら。


あと、ここまで監督の話ばかりになってしまいましたが、今回の貧打はやっぱり野手陣にも問題あり。緊張したとかボールが違うとか投手が初物とか、他の国だって同じ条件でしょうに、日本を代表するバッターたちがなぜこうも得点できないのか。WBCでも似た傾向はありましたが、メジャー組がいないせいか余計に際立ちました。今後この点の対策はもっと練られないといけないでしょう。


明日3位決定戦がありますが、その結果に関わらず「北京五輪野球は負け」という総括となるでしょう。日本野球界は十分に反省しなければならないと思います。そしてマスコミもファンも、それをきっちりと見定めなければ(とりあえず、明日の新聞の論調には注目します)。幸いにも、WBCという雪辱の機会はすぐにあります。ここで教訓を生かして、今度こそ見ていて楽しく、勝てるチームを!