「DRAGONBUSTER 1」

龍盤七朝 DRAGONBUSTER〈01〉 (電撃文庫)

秋山瑞人さんの新作なので内容的には間違いなく一定レベル以上なんだろうな、と思いつつ手を出してこなかったのは、タイトルに「01」とついていたからだったり。続きが出るかどうか信用ならないというのは読者を引かせますね、実際。ただ、後書きを読みますと次巻でラストだそうですので、さすがに、さすがに大丈夫ではありましょう。いやまあ、これを残り１巻でまとめられるのか、と言う心配も無いではないのですが。

さて、表紙を見たとおりの中華風ファンタジーな今作。シェアード・ワールドということですが、大体秋山さんの作品は原作とか関係ないレベルになっちゃうことが多いので、気にする必要は無いでしょう。常識知らずの皇女様と被差別民族で大変だけど結構気の良い青年の出会いもの。さすがに月華の行動が非常識すぎな気もするんですが、そこは目をつぶり。多少乱暴に勢いを生み出す秋山節は健在で、それほど飛びぬけたパワーは感じなかったものの、確かに面白かったですよ。