「金GOLD 黄金の国ジパングとエル・ドラード展(国立科学博物館)」

などというところに行ってまいりました。金ですよ、金。ゴールドです。だいたい、人類において金が嫌いという人はかなりの少数派であると思われます。金がもたらす争いが嫌い、なんていう人はいるかもしれませんが、金の輝きそのものに魅せられない人はいない、とすら言ってしまっても良いでしょう。ということで、僕も入場料1400円払いました。


色々展示物の紹介がありますが、個人的には、ここには載っていない、金の延べ棒に触れるコーナーがやはり一番でしたね。最大のもので120キロ。最近は1グラムあたり3000円くらいですから、ええと、3億6千万円ですか。触れるだけでリッチになった気分です。ちょっと悲しいものがありますが。


それにしても、なぜ金はこれほどまでに人を魅了するのか。冷静に考えると不思議なものです。昔の国際経済は金本位制で動いていたそうであり、つまりはマネーの信用=ゴールドの裏づけであったわけですが、じゃあそのゴールドの裏づけは何か、というと何にも無いんですよね。まさに金は金であること自体に価値があるという究極性。ああ、僕も100グラム程度で良いから金の延べ棒を購入して、日々撫でてみたりしたいものです。いや、ほんとに無意味な行為なんですけどね。


かつて黄金の国と呼ばれた日本も、今では年間8トンほどを算出するのみ。唯一残った菱刈鉱山には頑張ってもらいたいものです。