コードギアス 反逆のルルーシュR2 第6話「太平洋 奇襲 作戦」

いつものごとく面白すぎます。一体1話の中にいくつ見せ場があるのかという充実ぶり。見終わったときに良い意味で疲れるアニメと言えましょう。


まずは冒頭。スザクの絶妙な揺さぶりを、ロロのギアスの助けで何とか逃れたルルーシュに、ついほっとしてしまいました。しかしこの場面、ロロが来なかったとしても、「ナナリーに嘘はつけない」と覚悟を決めていたルルーシュ。彼のやっていることもいいかげんひどいんですが、この一点だけはぶれがない。これは立派です。ここで「今は嘘でもしょうがない」とか保身に走るようだともうダメダメなところでしたよ。ロロの制限時間(10秒くらいでしょうか?)内にわずかながらに兄妹としての会話。「愛してる、ナナリー」は焦っているところだけに本心がストレート駄々漏れでしたね。


こうなったら一気にナナリーを奪取しようと空中戦を仕掛ける黒の騎士団でしたが、この作戦はかなり強引でした。さすがは、ナナリーのこととなると見境なくなるルルーシュです。それでも黒の騎士団メンバーも奮闘し、戦闘シーンは見ごたえ十分。ラウンズの3名も参戦で、その力を見せ付けてくれました。久々のロイドさん、セシルさん、ランスロットの発進シーンが嬉しいことです。ランスロットと渡り合い落下していく紅蓮が、空中で可翔式にパワーアップするところはご都合主義万歳的にかっこよい。あのC.C.が「頼む」と真剣につぶやくのも燃えます。C.C.はあれで結構カレンを気に入っていそうですからねえ


空中の庭園で、ゼロと、新総督としての兄妹の対峙。ルルーシュにとって、ナナリー自身からゼロを否定されるというのは、思いもよらなかったことなのでしょう。いや、そもそもナナリーがはっきりと意思主張をするということ自体、想定していなかったのかもしれません。ましてやそこに、彼の強い悔いであるユフィの面影を見てしまっては。


「今、私の前にゼロがいる……。お兄様、私に勇気をください」


第一期ではあまり目立たず、無邪気で可愛い妹としての印象だけが強かったナナリーですが、ここでは人間としての彼女の葛藤と勇気が伝わってきましたね。ただ意外だったのは、彼女がゼロ=ルルーシュであることに全然気づいていなかったことです。彼女のことだから足音でも判別できるかと思っていたんですが、ゼロのシューズは身長をごまかすために底上げらしいので、反響が違っていたのかも?


艦の墜落するさなか、スザクに助けを求めたナナリーに、またも打ち砕かれるルルーシュ。次回予告ではまるで心が折れてしまったかのような弱気でした。確かに、ナナリーの立場が公認され、総督の地位についたからには、当面彼女の生活と安全は保証されているわけで、ルルーシュの目的自体が成り立ちません。果たして今後どうするんでしょうか?