[野球]2008年 プロ野球戦力分析 パリーグ編その4
千葉ロッテマリーンズ

・野手陣 ★★★
昨年のチーム打率は4位。チーム本塁打は5位。個人最多本塁打ズレータの15本で3割打者は西岡のみ。ここまで見るとただの貧打線ですが、驚くことに得点はダントツリーグ最多の629点を叩き出しました。これはある意味快挙です。野球の上手さと言うより、ボビーマジックとでも称するしかないと思うのですが、問題はこれをどう評価するか。迷うところです。


引っかかるのは、チーム全体に隔年傾向があることですね。特に打撃は振幅が大きいです。個人的にはバレンタイン監督の猫の目打線ゆえに、はまる年とそうでない年の落差が激しいのだと思います。「今年は落ちる年」というのを重視して、評価は低めにしました。まあ、ズレータが普通にシーズン働けばそれだけで強い気もするにはするんですが。


・投手陣 ★★★★
YFKが抜けましたが、相変わらずリーグトップクラスの投手力を誇っています。成瀬、小林宏渡辺俊、清水、小野、久保と多士済々。リリーフは去年散々な成績だった藤田はともかく、薮田と小林雅の穴は決して否定できないでしょうが、シコースキーアブレイユの獲得と荻野、川崎の台頭でなんとかフォローできるかと。まあ、先発がしっかりしているので、相対的に抑えの負担も軽そうではありますし。


・総合 ★★★+
戦力だけで見たら一番の優勝候補です。独走するとしたらここだと思います。ただ、上でも書いたようにチームの隔年傾向が気にかかる……。あと、近年上位には入ってもまだリーグ1位はないんですよね。その辺で一押ししにくくなってしまっています。まあ、あまり論理的な予想ではないので、戦力どおり勝ち進む可能性もありますが。う〜ん、読めないなあ。


★注目選手 成瀬善久
去年16勝1敗。防御率1.81の活躍は衝撃でした。ファンからの期待はあったとはいえ、それほど注目されていたわけでもなく、また150キロのボールを投げるわけでもない技巧派左腕。それがあれよあれよというまに勝ち星を積み重ね、今や球界を代表するエースです。


となるとささやかれるのが二年目のジンクス。さすがに昨年の成績を上回るのは至難の業ですが、今年も15前後勝つことが出来るのか、真価が問われますね。西武ファンとしては、とりあえず成瀬から1勝が目標です。