ARIA The ORIGINATION 第4話「その 明日を目指すものたちは…」

今回はなかなかに良かったです。まず冒頭の、自分はアリアカンパニーの役に立っているんだろうかと自問する灯里がちょっと新鮮でした。何しろ社員は2人と1匹。もう1人はネオベネツィアを代表するスタープリマとくれば、いろいろ思うところもあるのでしょう。


しかしながら、視聴者はOPで、しっかりと働いている灯里の姿を見ることになるのです。裏方役をそつなくこなす様子を見ていると、彼女も練習しているだけではなく、お給料もらえるだけ頑張っているのだなあとあらためて気づかされるのでした。OPの、部屋を上側から見たカットも印象的でした。


アリシアさんの紹介で渡し舟の仕事につくことになった灯里。常に人員募集しているのでしょうか。それにしても渡し舟とはレトロです。これが商業的に成り立つあたりは、さすがのネオベネツィア


さて、今回のエピソードは二段構えになっていたように感じられました。ひとつは、本人があまり気づかぬうちに、灯里は周囲から見たら十分な実力の持ち主になっていたということ。ここまでアニメだけでも3クール以上を費やしていますし、ほとんどのエピソードで練習していましたから、納得の成長です。なんだか見ているほうもうれしくなっちゃいますね。


これだけで終わっても十分満足だったことでしょうが、他のウンディーネ達との交流模様。こちらも見ごたえがありました。渡し舟専門を目指すものあり、プリマへの高い壁に挑むものあり。特に、観光客よりも地元の人のために、と渡し舟を目指すあゆみの意思には感心させられましたよ。そうか、そういう視点もあったのかと。このあたりに、作品世界の奥の深さが垣間見えましたね。


……しかし、女性の名前「あ」縛りはきついですねえ。アクアに何人女性がいるのか知りませんが、いったい誰が決めたことなのやらです。