「禅への鍵」

禅への鍵

禅への鍵

ヴェトナム出身の禅僧で、西欧世界でも著名らしい著者による禅入門書です。元はアメリカで出版されたものなので、予備知識のない人にも分かりやすく、明快に禅の精神を解説してくれます。


仏教には以前からあこがれるところがあるので、興味深く読みました。大事なのは言葉ではない、というのは日本でも「不立文字」として知られていますが、難解な公案も、論理から離れて悟りに近づくのに大事なものであるわけです。


座禅も重要ですが、通常の仕事・生活をしているときも常に禅の修業ができるということ。そのために「マインドフルネス」が重要であると説きます。自分の一挙手一投足を十分に自覚し、意識することが大事ということみたいですね。及ばずながら出来るだけ実践したいです。


それにしても、禅の大国ともいえる日本で、あんまりこういう話を聞かないような気がするんですよねえ。残念なことです。美少女アニメでも仏教系のヒロインを出せば良いと思うです。