CLANNAD 第13話「思い出の庭を」

さあ、三週間ぶりのCLANNADですよ。期待に胸がときめくというものです。前回、あまりにも中途で終わっていたので、間が空いたことで勢いがそがれないかと心配しましたが、まったくの杞憂でした。ことみが語る過去の情景。これがまた、アニメ化してよかったなあ、とこれだけで思えるような素晴らしい描写で、幼いことみの可愛らしさがなんともいえません。まあ、普段も幼いような彼女ではありますが。


恵まれた幼少時代をすごしていたことみに降りかかる悲劇。彼女が両親の友人である紳士を「悪者」と思い、書斎の封筒を燃やすという行動にでたのも、何となく分かるような気がします。頭が良く、その分感受性も強くて、精神的に大きく動揺していたから、振り返って自分でも良く分からない行動をとってしまったということなんでしょうね。両親の死に加えて、自責の念も抱えてしまったことみの告白は、珍しく天才少女らしい大人びた部分も感じさせるものでした。原作プレイ時から感じていましたが、彼女の精神年齢はいまいち謎ではあります。


ここまででも十分見ごたえはありましたが、本当の見どころはこれからでした。ことみを元気づけようと、朋也が、そして渚が、杏が、椋が、力を合わせていきます。こういうゲームだと、シナリオが佳境に入るとどうしても主人公‐ヒロインの一対一の世界に陥りやすいものですが、そんな展開を打破していますね。原作でもこの点は気を使われていましたが、アニメでさらに強化。京アニさんもやってくれます。おかげでいよいよもって、ことみルートの友情物語性が強く出ていました。メインヒロインのはずなのに地味な渚ですが、草むしりのときに朋也と視線を交わすシーンなど、やっぱり仲の良さを感じさせられましたね。心なしか顔の線が丸めに書かれていて、可愛らしかったです。


さて、次回あたりでことみ最終話でしょうか。一昨日もちょっと書きましたが、このペースですと、原作全部の消化はなさそうですねえ。まあ、仮にそうだとしても、いつかは全部やってくれるであろうと、京アニさんを信頼してはおりますが。