レ・ミゼラブル 少女コゼット 第39話「1832年6月5日」

風雲急を告げるパリ。いよいよ盛り上がってまいりました。やはり革命劇としての出来栄えはロミオ×ジュリエットより数段上ですね。当たり前といえば当たり前ですが。今回はコゼットやマリウスはほとんど目立たず、特定の主人公がいないような話でしたが、あえて言えば時代が主役。3クール積み重ねた数々のキャラクターを通して、時のパリを見せてくれます。これぞ時代劇の醍醐味。さすがは原作が名高いだけはあるってものですよ。


それにしても1832年、今から170年以上も前の話だというのに、どこかタイムリーに通じる世相を感じてしまうのは、人間の世がさほど変わらないことの証でしょうか。日本の格差問題、そしてミャンマーのデモと弾圧。まさに彷彿とさせます。


老学者のマブーフが最後の本を売ってしまう場面が寂しくて溜まりません。ただ静かに暮らしたかった彼ですら参加するほどの不満が充満するフランス。ガヴローシュは死亡フラグが強くて心配ですが、コゼットと再開するまでは死なないものと信じたいです。もう原作すっかり忘れてますし。