ひぐらしのなく頃に祭 日記 第10話「皆殺し編 其の伍  「対決」」

前回ラストから全然つながってない、というのはともかく、それ以外はきっちり面白く出来てました。いろいろ場面カットについて欲を言えばキリがありませんが(圭一の父親の出番がなかったのは誠に遺憾です……)、町内会、さらにはお魎との対決は十分迫力がありましたし、皆殺し編の特色であり明るさでもある村の団結が感じられました。


なんと言っても今回の主役はやっぱり圭一。解になってからの主人公は梨花ですが、逆にそれで自由に動けるポジションになったということなのか、過去の積み重ねが力になっているのか、輝いています。口先もさることながら、それだけではない勇気と行動力。しかもそれが完璧過ぎない立派さで描かれているのが良いですね。あと、レナもいつものごとくさりげなく頭の鋭さを見せてました。梨花もやる気十分なものですから、とうとう羽入が出てこなくなってしまいました。どこにいったのやら。


実際、この話を見ていると思うのです。「世の中を変えるのはやはり勇気と熱意だ」と。「フィクションだから甘く出来ている」部分もあるかもしれません。しかしながら、これだけ熱く語られたら、きっと多くの人は心を動かされますよ。結構、現実もそんなものではないでしょうか。


今回の所長はともかく、前回までの相談所の対応が必ずしも間違っていたとは言い切れないのですが(「慎重に」ってのは分かりますし)、こういうときのために議員がいるのか、こういう風に議員を利用するべきではないのか、ちょっと考えてしまうところではあります。