魔法少女リリカルなのはStrikers 第20話「無限の欲望」

シリーズが進み、回が進むごとに「どこがリリカルなんだ」と言われることも多い今作ですが、今回を見ていますと、実は意外と本質はリリカルで間違っていないのではないかと思えたりもするのです。


そもそも「リリカル」とは何ぞや、と辞書を調べると「叙情的なさま。叙情詩的」と出ています。では叙情とは何ぞやと見ると「自分の感情を述べ表すこと」とのこと。これでもなんだか良く分かりませんので勝手に「感情表現重視主義」とでも解釈いたしますと、なんだかぴったりのような気がするのです。


今回も色々とストーリー、設定関連の説明がされていましたが、正直、そのあたりには特に魅力を感じません。なのはの魅力は、別に深い物語とか謎めいた設定にあるわけでは無いのです。時に熱く、時に温かいキャラクター達の感情表現こそが真骨頂。思うに、バトルが盛り上がるのもその熱さあるがためなのではないでしょうか。


Bパートの、なのはとヴィータが新人達に語りかける場面。そして出撃後のなのはとフェイトとの会話、感動的なものがありました。たとえ新キャラが覚え切れなくても、構成が微妙でも、作画が怪しげだとしても、伝わってくる思いがあります。比較してはなんですが、アイドルマスターにはそこが足りないんだなあ。


今回は久々に音楽も印象的で、シリーズの底力を感じさせられました。次回はタイトルも「決戦」と、いよいよクライマックス期待です。作画がちょっと心配ですが。