「神曲奏界ポリフォニカ ウェイワード・クリムゾン」

今度アニメ化もされるらしく、書店で並んでいるのを見て何か勢いを感じたので買ってみました。元はキネティックノベルの作品なのでそっちでも良かったんですが、例によって「本のほうが安い」という理屈です。もっともこちらは単純なゲームのノベライズではなく、ゲームの世界の後日談「社会人編」ということで、ちゃんと独立して読めるようになっていました。


割と現代的な文明に、「神曲」によって人間と共存する精霊達という音楽ファンタジックな設定が共存した世界観。シンフォニックレインとかハーメルンのバイオリン弾きもちょっと思い出しました。作者の榊一郎さんはスクラップドプリンセスが面白かったので安心感はあります。


主人公のフォロンと共にいるコーティカルテがとても強いので、お話的にはある程度彼女に制約かけないといけなさそうだなあ、と思ったり。あと双子の妹の方が良いですよね。同様の人多数でしょうが。ただ、本巻だけだと彼女の秘密は明かされませんので、やっぱりゲーム版をやったほうが良いのか、それとも次巻以降にちゃんと話が出て来るのでしょうか。


面白さとしては中くらい、かな。帯の作者の言葉で、アニメ化がやたら早く決まって驚いたようなことが書かれていました。拙速では無い良いアニメになれればよいのですが、さて。