「ヴァンパイア十字界」

ヴァンパイア十字界 1 (ガンガンコミックス)

単行本で７巻まで読了。当初は「いかにも安っぽいタイトルだなあ」などとなめておりましたが、失礼いたしました。かなり面白いです。ヴァンパイア王ストラウスを中心に、ダムピール、人間達の織り成す物語。アクションというよりは、キャラクター間のやりとりやミステリ的な謎明かしが最大の魅力ですね。そもそも「ヴァンパイア」と言う割りに一滴も血を吸いませんし。巻が進むごとに次々と明かされていく新事実にはドキドキです。これは原作の城平京さんの力によるのでしょう。

絵のほうはもうちょっと力が欲しいかなという部分もありますが、決して悪くは無いです。花雪が麗麗とした美人ですし。でも彼女の心中はいまだに良く分かりません。ストラウス以上に分かりにくい人かもしれません。その辺は今後に期待。

隠れた良作という印象でしたが、ひょっとしたら全然隠れていないで、割と有名だったりするのでしょうか？