うたわれるもの 第21話「大封印」

なぜクンネカムンの力が明らかになったにもかかわらず他国が侵攻しようとするのか、そこのところがちょっと分かりにくい。あれでは抑止力も何もあったものではありません。アブ・カムゥが少数だから挟撃すれば勝てるという計算だったのでしょうか……。あと考えられるのがシャコポコル族に対する蔑視感情ですかね。民の憤慨の原点、クーヤの決起する理由として、そのへんの状況がもっとはっきりしていると良かったと思います。


奉ずる神が違うために迫害されてきたというシャコポコル族には、なんだかイスラエルの民を連想します。ハクオロの言葉に受けた感銘もどこへやら、孤独に陥り、「自ら決めた」と言いつつ自棄になりかけているクーヤが痛々しい(ところで、普段はつけているはずの覆面はどうしましたか? まあ覆面つきじゃ表情分からなくて描写しにくいでしょうけど)。


一体感のないクンネカムンに比して、ハクオロの避難を勧めるトゥスクル臣達の心は温かくてホロリときました。ハクオロは本当に良い仲間に恵まれましたね。非常に緊迫した場面で終了したので、次回が待ち遠しいです。