うたわれるもの 第20話「初陣」

いよいよ山場、風雲急ってことで、今まで以上にわくわくしてきましたよ。アブ・カムゥの異形と、一振りで兵士たちが吹き飛ぶ破壊力の描写が圧巻。カルラもかすんでしまう凄まじさで、あんなのに攻撃されたらひとたまりもなく壊走するというのがよく伝わってきました。始めて人を手にかけ、内心苦悩しながら強気に押し隠そうとするクーヤの演技も、絵と声でしっかり表現。さすがです。多量の流血描写により、見ているほうにもその重み（の一部）が感じられました。

途中挟まったカミュのエピソードはちょっと急ぎすぎでしたかね。具体的に何をどうしたのかいまいち分からないではないですか。「喉が渇いた」伏線もあったので、アルルゥに対して吸血行為に及んだというのは推測できますが、そこの部分の絵を入れてほしかった。黒い翼ゆえ友達のいなかったというカミュですが、その割にまっすぐに育っているのは、やはりウルトリィの存在ゆえでしょうか。そんなところからも、この姉妹の絆がうかがえるように思いました。

触れるのが最後になりましたが、ようやくサクヤが登場です。少しだけ声がイメージと違うかな。と言うより、最近水橋かおりさんの声を聞くとユーノを思い出してしょうがないのです。残り話数も少ないですが、ＯＰに出られなかった悲運を晴らすべく頑張っていただきたいと。