「魔法少女リリカルなのはA’s 第3巻」

魔法少女リリカルなのはA's Vol.3 [DVD]

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サントラのレビューは下に分けてあります。


さて忘れたころの第三巻です。今シリーズの中でも印象に残る、はやて一家の温かさを描いた6話と、フェイトとシグナムの熱い戦いが見ものだった第7話。個人的にはこの作品、7話までの展開はほぼ完璧だったんじゃないかと思ってます。それだけに以降の急すぎな構成がやや残念でしたが……。やっぱり1クールにまとめるには話が大きすぎたですかね。


注目なのはなんと言っても7話における作画修正です。僕がA’Sの中でもっとも評価しているバトルはこの回ですので、長所であった動きのよさや演出はそのままにキャラクターが描き直されているというのはやっぱりうれしいですね。この点についてはちょうど先日「アニメーターのわずかな個性も許さないアニメファンに絶望した!」という記事があり興味深く読んだのですが、いまいち納得は出来ませんでした。7話にしろ12話にしろ本来のキャラデザからは離れていたと思いますし、違和感があったのは確かですので。まあ「ブレの許容度が低い」と言われればそうなのかもしれませんけどね(もっとも、オリジナル版も一緒に収録しておくというのはありだった気もします。八重歯なのはが無くなっちゃったのはちともったいない。まあ、録画してありますけど……)。


なんだか「メジャーリーグで4割打者が出なくなったのは全体のレベルが上がったためである」という話を思い出しました。平均値が上がると上にも下にも突出した選手は出にくくなるということ。もしかしたら視聴者のブレ許容度が低くなったというのも、近年アニメ全体の作画レベルが向上したためなのかもしれません。


……にしても、見ていない人にとって、なのはは「ただの萌えキャラアニメ」と認識されているのだなあ、と変なところで感心してしまいました。まあ萌えアニメであることを否定する気は毛頭無いのですが、それだけではないよなあ、とファンとしては思うところです。