涼宮ハルヒの憂鬱 第12話「ライブアライブ」

……いやあ、すごかった。物語より先に作画の良さをたたえるのはアニメ評価的にどうかという気もしないでもないんですが、今回は毎回すごい今シリーズの中でも最高度に驚きました。


まずは前半、文化祭に沸く校内のとんでもなく細かくて多彩な描写。これでもか、というほど丁寧に動かしてくれます。文化祭のにぎやかな雰囲気が見事に表現されていて、懐かしささえ伝わってきました。こちらとしてはこれだけでもすでに感嘆を通り越してあきれの域に達するほど。


しかししかし、本当に驚くのはこれからでした。後半の演奏シーン。これには衝撃に近いものさえ感じましたよ。なんですか、あのギター、ベース、ドラムの、そしてハルヒ熱唱の作画(プラス音の重ね方)は! 今までいくつかのアニメでライブシーンも見てきましたけど、これほど精密でリアルさを感じた描写は間違いなく初めてです。いったい何が京都アニメーションさんをここまでさせるのか……。参りました。脱帽です。



と、ここまで書いたところでお話の方ですが、今回は僕の好きなエピソードなのですよ。なんといっても、あのハルヒが他人に感謝され、拍手を送られ、(キョン以外には初めて?)自然な笑顔を見せるのですから。SOS団を創設して半年余、当初は周囲に対してツンツンしているばかりだったハルヒが少しづつ変わっていき、受け入れられていく過程。うんうん、良い話です。


鶴屋さんがいつものごとく元気よく出ていたのもうれしいところ。気づいてませんでしたが、エンディングクレジットでも「鶴屋さん」なのですね、彼女。