Fate/stay night 第2話「運命の夜」

さて、待ちかねた第2話です。英訳すると「night of fate」ってところでしょうか? うん、なかなか。バトルも入りましたし、素直に前回よりも面白かったと思います。
まずは凛の部屋から、前回足りなかったアーチャーと凛との会話が補充されました。ちょっと説明セリフが多い感は否めませんが、なに、原作だって説明の長さには定評があったものです。やっぱり紅茶を飲むアーチャーの図は良いなあ。ただちょっと気になったのは単語の発音で、「弓兵」が「きゅうへい」、「真名」が「しんめい」ですか。う〜ん、それぞれ「ゆみへい」「まな」だとばかり思っていました(汗)
ランサー登場、声は特に違和感無し。ばっちりランサーらしいかと思います。士郎が「殺される」場面は原作でも印象深いところの一つですね。揺れながらモノクロになっていく画面演出と奈須さんの文章力が冴え、読んでいて本当に死にそうな気分になったものです。ただアニメだとちょっとあっさり風味かなあ。もうちょっとインパクトをつける演出が欲しかったところです。
士郎が自宅で再度ランサーに襲撃されるシーンは、なかなかの緊迫感とスピード感。でもいきなり「強化」を使っているのはどうなんでしょうかね。前回の説明で一言加えといても良かったと思いますが……。最後は予想通りセイバーの登場で引き。原作屈指の重要名場面だけに、絵に力は入ってました。
全体的に悪くないレベルだと思いますが、もうちょっと「ここぞ」というところをしっかりと魅せて欲しいと思いますね。今回で言うと欲しかったのは、「アーチャーの言葉にもっと照れる凛」「凛が屋上から飛び降りたときに、アーチャーが彼女を支える図(半透明とかで)」「ランサーに見つかった時の士郎の表情」、そしてなんといっても「もっと派手なセイバーの登場シーン」。細かい点ではありますが、前回から通じてちょっとづつ「惜しい」感じを受けてしまいます。生意気なようですが、そういうポイントを押さえていけるかどうかが、良作になれるかどうかの分かれ道ではないでしょうか。なお、注文ばかりするのもあれなので付け加えますと、士郎が朦朧とした意識の中で花火を思い出すシーンは良い演出だと思いましたね。


ここ一週間、第1話について各所感想をまわってみたのですが、特に原作未プレイの人の感想が色々興味深いです。「士郎の正義感がダメ」という意見が割と見られるところですが、今後どのように変化するのかしないのか気になるところ。今回も、慎二の無法な要求を笑顔で引き受けてましたが、あれは彼の「お人よし本気度」を補強しているシーンでもあったんだなあといまさらながらに思いました。
それにしても、原作プレイ済みの人のネタバレ感想が多くて、未プレイの人は大変だろうなあ……。この雑記帳は一応原作バレなしを目指したいと思います。