株な日々 大納会とマネーの世界

今日の大納会で、今年の相場もお仕舞いとなりました。僕は年末ということもあり昨日ほとんど株を売っていたので、今日は軽くデイトレにチャレンジした程度。……まあ、ばっさり負けたんですが。やっぱり慣れないことはするものではないです。
もっとも全体で見れば、今年は過去三年間で最高の成績でした。何しろ日経平均が去年の大納会で1万1488円のところ、今日で1万6111円。上昇率実に40%というありえないような地合でしたからねえ。ライブドア楽天村上ファンド等、株の話題が大きく社会をにぎわせ、デイトレーダーという言葉が流行語のようにもなった、一種「株の年」であったように思います。本屋に並ぶ株の本の数には驚かされますよ。



しかし……。



汗水たらして働いても一日分のお給料はせいぜい1万円ほど。数分間の株価の上下動であっという間に吸収されてしまう金額です。そこが面白いといえばそれまでですが、何だか不思議というか理不尽感が生じるのも確かなんですよね。物の取引に使われる実需のマネーの、実に何十倍もの投機マネーが世界を席巻し、ファンドの指先一つで中小国の経済が壊滅的打撃を受けるような状況が果たして正常といえるのか。自分も株をやっているのでなんですが、少し考えてしまいます。このあたり、ミヒャエル・エンデ氏の考察なんかを思い起こすところでもありました。