「ミリオンダラー・ベイビー」感想(少しバレ?)

アカデミー賞4部門受賞という肩書きにつられて鑑賞してきました。ジャンル「ヒューマンドラマ」みたいに書いてあったのでどういう作品かイメージがつかめなかったのですが、意外にも最初の2時間ほどはかなりストレートなボクシングもの。名トレーナー、フランキーの元で素質を開花させたマギーが次々と強豪を打ち破っていくという、はじめの一歩の女性バージョン的な王道で進んでいきます。しかしながら、それも最後の数十分のための前フリ。物語は転回します。ラストの選択について正直僕は納得しきれませんでしたが、部外者が何を言えることでもないのでしょう。サクセスストーリーに挑んで、挫折した人々の物語。重くやるせなく、上映が終わってからもしばらく、館内がシ〜ンと静まり返っているのがひどく印象的でした。
素人目ですが、先日見たアビエイターよりも明らかに出来としては上だなあという印象。見ていて間延びとか退屈とかすることがなく、ぐいぐい引き込まれました。さすが、前評判に違わずといえるのではないでしょうか。