突発的銀盤症候群

先日読んだ銀盤カレイドスコープの4巻が良かったので、1、2巻も一気に読み直しちゃいました。最初に読んで以来手をつけてなかったのですが、いやあ、やっぱり良いや……。ストーリー展開にフィギュアスケート競技の描写力も素晴らしいですが、僕が何よりすごいと思うのは読んでいて、たずさの心情が直に伝わってくるようなところです。大会直前のどこまでも沈みこんでいくような重い不安感ですとか、素晴らしい演技が決まったときの快感ですとか。まるで自分も五輪選手になったような気分。
当初2巻限りで完結だったのは明白ですが、これほどの作品をそれだけで終わらせるにはもったいなさすぎるというもの。続刊が出たのもむべなるかなと言うものです。