舞-HiME 第20話「炎の舞/涙の運命」

巧海が消え、舞衣と命が戦うという怒涛の展開には、もはや言葉もなく見入るばかりでした。最初、奈緒の行動がかなり理不尽なのには「ちょっと彼女ばかりを悪く描きすぎではないか」という風にも思いましたが、反面、序盤から「そういうこともしそうな子」として描写が重ねられていたのもたしか。今回は悪い方に振り切れてしまったということで納得できる範囲ではありますか。それに、途中からは舞衣もとうとう傍観者でいられなくなってしまいましたしね。まさかこの時点で晶が倒され、巧海が消えてしまうとは予想外でした(一方で晶の大切な人が巧海であるという点についてはなんら予想を裏切らないのが、皮肉に感じられます)。自分のしていることが分かっていても、怒りと憎しみを抑えられない舞衣の姿が痛々しく伝わってきましたね。
命はなぜだかバーサーカー的になってますし、詩帆も一瞬似たような変貌を見せますし、舞衣は絶望の淵をさまよい中。真白や凪の思惑も交錯する緊張感のあるストーリーには、引き込まれるとしか言いようがないです。さてラストで舞衣を抱きしめる黎人の立ち位置が、次回以降どうなりますか。