なのはとネットと感想と

自分にとって面白ければそれで良し、ではあるものの、他の人の感想というのは何かと気になるものです。ことに自分が気に入った作品ならなおさら。……ということで、ネット上でリリカルなのは最終回の感想を回ってみたのですが、どうやら「おおむね好評」ということで良さそうですね。全体的に手堅いつくりだったので順当なところでしょうか。もっとも、10人10色どころか100人100色なのも人の世の常。批判的な論もそこそこ見受けられます。
まあ、理屈では納得できるものも結構あるんですよね。「なのはや周囲の人が良い人すぎる」とか、「フェイトと友達になりたいと思うまでの流れが薄い」「学校や友達との関係をもっと描くべきだった」「世界観の説明不足」といったあたりについては僕もそう思います。ただ、それを大きな欠点と見るか、許容範囲であって長所を打ち消すものではないと見るか、そこで差が出てくるのでしょう。もっとも中には「それは違うんでないの」と思う批判もあったりしますけど。なお、魔法と時空戦艦の出てくる世界観については、視聴者層と残り時間を計算の上あえて説明最小限でいったんじゃないかと思います。「他作品から類推してください」みたいな。
ところで、こういう感想めぐりをしていると、だんだん結果が確率論の世界に見えてきたりもします。個々の意見は皆違いますが、全体としてみると「6割の人はこんな意見で、3割くらいの人はこうで、そのうち何パーセントくらいの人がこういう注文をつける」という具合に。大仰に言うならば、個性が消えて大衆の一部になってしまうといいましょうか。きっと僕の感想もまた、そんな内の一つとしてネット世論の枠に入っているんだろうなと考えさせられました。