日本シリーズ第一戦 西武ライオンズ2−0中日ドラゴンズ

う〜ん、せっかくの初戦だというのに何か後味の悪い試合でしたね。西武側としては予想を二回りほど上回る石井貴の好投で完封リレーは文句なしなのですが、なんと言っても途中の中断は余計でした。球審が一度打者アウトの判定をした以上落合監督が講義に出たのは当然ですが、2塁塁審もアウトのジャッジをし、選手が引き上げたあとでそれをひっくり返されても伊東監督も納得がいかないでしょう。途中のファンへの説明も非常に不足していて、不手際なことこの上なかったですね。おりしも球界再編の激動の中、VTR判定の採用も含め審判の方々も今一度改革を志していただきたいです(ただ、球審の橘高さんはミスを認めて謝罪した時点で、もう辞職を覚悟されているでしょうね。そう考えると少し可哀想には思えました)。なお伊東監督にたいしても、どうせひっくり返らないのだから適当なところで切り上げて欲しかったかなという気もするにはしましたね。
試合内容ですが、川上はじめドラゴンズ投手陣に苦戦するのは予想通り。楽勝だったような印象ですが、よく考えると本塁打とエラーの2点しか取ってません。ですが予想外だったのはドラゴンズの戦いぶりでした。いかに石井が全盛期に返り咲いたかのような力投だったとはいえ、0点に押さえ込まれてしまうというのはさすがにまずいでしょう。おまけに守備のチームがエラーをしているようでは勝てません。TVで解説者が言っていたとおり、普段の中日の力は全然でていないのだと思いますが、そのまま終わっちゃうこともあるのも短期決戦なわけで。なんだか2002年の西武を思い出しました。あのときの西武も全然普段どおりのプレーができなくて、4連敗して弱い弱いと叩かれましたっけ……。「こんなのは実力じゃない」と叫びたかったですが、結果の前に言い訳できなかったものでした。中日がそんな結果に陥らなければ良いのですけれど。西武ファンとしても、やはり強い中日を倒してこそ意義があるというものでしょうから。
すっきりしない試合でしたが、まずは先勝。明日は松坂の快投でビシッと勝利を決めてもらいたいものです。