シリーズ前夜

チケット買えました。割合あっさりと入手できたのは喜んで良いのか嘆くところなのか。まあさすがに現在では完売した様子ではありますが……。残念ながら第一人気のC指定には及ばなかったのでB指定席での第5戦です。5戦目以降のチケットというのは西武が1敗以上していないと有効にならないので痛しかゆしなところもあるのですが、果たして使えますかどうか。おととしは第6戦のチケットを並んで勝ったものの、4タテでものの見事にふいにされたわけなんですが。
とまれ、そんなこんなで明日は日本シリーズ開幕。今年は本当に早いです。例年だったらだらだら空白期間があって、シリーズ一週間前のサタデースポーツでは両監督が出演して語ったりするものなのですが、今年は無し。なにせシリーズの裏でまだ消化試合をやろうというくらいですからね。このスピードはファンにとってもありがたいところ。最後の大舞台、楽しみです。

で、お約束の予想分析ですが、……難しいですねえ。まあ普通に考えると投手と守りの中日が堅実な野球で有利かなという気はするんですよ。西武は若さ勢いでシーズン戦った部分も大きいので、まだまだ野球が荒削りです。それに、93年からこっち、シリーズは出るたびに負けること負けることの5連敗。特に97年以降の試合は計3勝12敗の有様で、ファンの立場から見るとどうしても弱気になってしまいます。ただ、西武にプラスにはたらく点があるとすれば、それは先のプレーオフでの経験ではないでしょうか。一試合一試合、まさに激戦を繰り返し、短期決戦を勝ち抜いた経験が若い選手達の力になっていることと思います(逆にあれで燃え尽きちゃったんじゃないかという心配もありますが……杞憂であることを願います)。挑戦者の気持ちでくらいつく野球ができれば、少なくとも一昨年のように一方的に負けると言うことはありますまい。
具体的戦力論で言うと、カブレラの回復が順調そうな西武は打線は不安無し。中日のレベルの高い投手陣と「飛ばないボール」のためにある程度割り引く必要はあるでしょうし、中島あたりが逆シリーズ男になってしまいそうな悪い予感もしますが、それでも破壊力では中日を上回ることでしょう。しかしながら投手がいません。どう考えても先発が足りない。現在頼れるのは松坂と帆足だけという状態です。張も投げるでしょうが後半戦は一向にぴりっとしておらず、後藤や許にいたっては50人枠からも外れる始末。またもや石井貴を使わねばならないようではお寒いです。キーマンは西口で、彼が投げられさえすれば一気に楽になるのですが、50人枠には入ったものの故障回復の様子は一向に聞こえてきません。これが伊東監督流の情報隠しなら良いのですが……。個人的にも西口の投球はぜひ見たいので気になります。
中日はあまり試合を見ていなかったので詳しいことは書けませんが、福留がいない打線はダイエーやハムよりは楽ですかね。あとは自慢の投手力をどれだけ発揮できるか。やはり注目点は西武打線対中日投手陣ということになりそうです。
最後に勝敗ライン。総合力では中日の方が勝っていると思います。西武のプレーオフでの粘りと勢いを評価しても、中日の4勝2敗くらい? ……でもまあ、こんな予想してもあまり楽しくないので、ファンのひいき目も加えて4勝3敗で西武、としておきましょう。中日ファンの間で「パリーグの野球は荒い」的な強気な見方が多いのを覆してやりたいですし、何より今回はダイエーホークスの無念も背負っているのですしね。