ラーゼフォン 多元変奏曲

ラーゼフォン 多元変奏曲 初回限定版 [DVD]
TV放映時は途中で見切ってしまった作品。絵なんかはきれいだったんですが、分かりにくい設定と、いかにもエヴァに似せたようなつくりが引いてしまう要因でした(製作者側の「べつに似せてない」というコメントもあったような気がしますが、現にそう見えてしまうのだからしょうがないところです)。とはいえ、なんとなく結末が気になるのも確かだったので、今回は劇場版を借りてきてみました。
感想的には「なるほど、こういう作品だったのかあ」というところと「あれ? こんな話だったっけ?」というところが半々。何でもTV版とは大分話を変えているそうで、TVの方をあまり覚えていない身としては、どこが変わってどこが変わっていないのかちょっと混乱加減でした。ただそれでも、遙との時間差恋愛模様はぐっと分かりやすくなり、渡された手袋に込められた想いなどが伝わってきます。朝比奈さんと戦ってしまうことなども切ないですね……。
どう切り詰めても時間不足はあり、ドタバタしているところも見受けられますが(一番邪魔っぽいのが戦闘シーンというのは、ロボットものとしてはまずいかも……)、全体的に言えばかなり面白かったです。分かりにくいところも残ってはいますが、TV版よりよっぽど出来が良いのではないでしょうか。むしろ最初からこうしとけば良かったのではないかと思ってしまいました。
なお、ラーゼフォンはマンガ版(ISBN:409157131X)もあり。こちらはこちらでかなり派手に設定を壊している感がありますが、同居人(!)である美嶋玲香とのラブコメ模様が楽しかったです。