広島の日

原爆投下から59年。もはや核による惨禍は民族的記憶として日本人の中に刻み込まれたのかもしれません。これだけ核兵器の威力を知り、かつ恐れている国というのも他には無いのではないでしょうか。「核アレルギー」なのかもしれませんが、少なくともここまで来れば一つの伝統といえるような気もします。そういえばスーザン・ネイビアさんの書いた「現代日本のアニメ」にも、被爆体験がアニメに及ぼした影響が論じられていました。意識的であれ無意識的であれ、核兵器が破壊と恐怖の象徴として用いられるというのは、なるほど、思い当たります。
ともあれ単純かもしれませんが、これだけの体験をした国として、今後とも日本には非核原則でいってほしいと僕は願います(結局アメリカの核の傘に依存しているじゃないかと言われればそうなのかもしれませんが……)。