「マルドゥック・スクランブル」(冲方 丁) ★★★☆ ISBN:4150307210

このラノベがすごい!」で評判が良いようだったので買ってきました。帯にも「日本SF大賞受賞」とか華々しいですしね。まさにネットクチコミと賞の威力といったところですか。ちなみにコピーは「少女と敵と武器についての物語」。…この辺、なんだかガンスリンガーガールを思い出してしまったのは僕だけでしょうか? もっとも、そこはさすがにハヤカワ文庫であり、こちらは硬派なSFなわけですが。
少女バロットの生きるための戦い。そして万能兵器黄金ネズミ、ウフコックの認められるための戦い。激しいアクションやカジノでの心理戦などをきっちり書き出した筆力は確かにすごいなと感じました。だいたい、ウフコックの設定が斬新というか便利そうというか、強烈です。また世界設定など、海外のSF作品みたいな雰囲気が印象的でした。
星は一応5つで最高ということで3つ半。評価が高いのは納得なのですが、自分は血の出る話が苦手なのでちょっと減点になってしまいました。