7・棗鈴シナリオ

個別ルートの最後を飾る鈴シナリオですが、なんだか良く分からないお話でした。


猫の尻尾に結わえられた謎の課題をこなして行く鈴と理樹。それが恭介によって仕組まれた鈴の成長計画であった、というところはともかく、理樹が鈴と付き合い始めるまでの流れはいかにも唐突。作中でも書かれているように、恋でも憧れですらも無く、結局最後まで幼馴染のままだったのではないかと不思議でした。


そして物語が急展開する終盤。鈴が併設校の交換留学生になるというのは、成長物語の一巻として順調かと思いきや、それが大きな壁になり、挫折してしまうとは予想外でした。でもなぜそこで急に学校から逃げ出すという話になってしまうのか。ここも謎でした。本当についていけないのならば、正式に学校に断りを入れればよいでしょうに、これが若さゆえの視野の狭さというものでしょうかねえ。


田舎に逃げ出しての、ちょっと寂しい二人暮らし。ここら辺はAIRCLANNADを連想させる麻枝さん風味ですね。でも当然すぐに破綻するわけで。恭介の祖父は引越してしまったのでしょうか。今後の出番がありそうな様子ではありますが、このルートでは結局鈴が連れ去られ(といっても、一体どこへ行ったのやら)、理樹が一人教室にたたずむバッド気味のエンディング。う〜ん、分かりませんねえ。


とにかくこのリトバス。終わってもすっきり解けないルートが多く、伏線が積もりに積もっている感じです。鈴ルートが終わってタイトル画面に現れた、おそらく最終ルートであろう「Refrain」に期待です。