「機械知性体たちの輪舞曲」が素晴らしかった件

劇場版「涼宮ハルヒの消失」を観て以来、ハルヒSSをいくつかまわってるのですが、輪舞の人さん作「機械知性体たちの輪舞曲」がとにかく傑作。ぐぐいっと心をわしづかみにされてしまいました。


長門有希SSなのですが、タイトルどおり「機械知性体」としての彼女の描写に力を入れています。人間ではない、さりとて機械でもない、「対有機生命体接触用人型端末」。その心情描写は難しかったでしょうが、文章は流麗で読み応えは十分。彼女の変化を見事に書き出していきます。長門視点でつづられる憂鬱から消失に至るまでの展開も、もしかしたら作者よりも深く考察されているのではないかと思われるほどの完成度。


長門萌えな方のみならず、朝倉涼子が気になるという(僕のような)人にも最高。さらに、本編では地味な立ち居地の喜緑江美里まで素晴らしく魅力的なキャラになっており、そのパワーに恐れ入るばかり。僕もSSを傑作良作色々読んできましたが、間違いなくトップレベルの作品でした。ボリューム十分の長編ですが、夢中になって読みふけってしまいましたよ。


完結したのが3年ほど前ということなので、知っている方はとっくに知っている名作なのでしょうが、いまさらでも出会えて幸せな逸品でした。

「絶対的な“火消し”不在「12球団監督」悩み消えず(ZAKZAK)」

夕刊フジの、それも昨日の記事にいまさら文句を言ってもしょうがないのですが、それにしてもこういうのはひどいよなあ、と思うわけです。

岩瀬、藤川も、かつてのように出てくれば「もう試合は決まった」と、相手があきらめムードになるほどの神通力はない。

岩瀬については確かにそういうところもありますが、防御率1.25、WHIP0.82の藤川が絶対的抑えでなくて、誰がそうだと言うのか、首をかしげざるを得ません。

西武は一番悲惨だ。故障上がりの抑えのグラマンが昨年に続き絶望的な状態で、候補の1人だった工藤までがパンク。有力候補の名前すらあがってこない。

西武の守護神が未定なのは事実ですけど、有力候補なら藤田とかシコースキーとかあがっているでしょうにねえ。


結局、最初に結論ありきで、それに反する事実は捻じ曲げてしまうのですから、困ったものです。大仰に言うと、そんな記事はあまり世の中を良くしない、と思いますです。