ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 第10話「旅立チ・初雪ノ頃」

リオとジャコットばあさん、二人の旅立ちと別れを描いた回でした。ジャコットとリオの母親の思い出を交差させ、リオからカナタへトランペットが贈られ、充実しつつも、詰め込みすぎにはならない上手い構成だったと思います。まあ、ジャコットばあさんの突然の出奔、行方不明はちと無理があった気もしますが……。


リオはやっぱりイリア公女の妹だったんですね。以前の感想で「それにしては家が貧乏そう」と書きましたが、身分の低い妾なので、冷たい扱いだったのでしょう(いや、一応そういう線も考えてはいたんですよ、と言い訳)。リオが気持ちに区切りをつけるためか、カナタを連れて街を歩くシーンは印象的でした。思い起こせば初回、セーズの街の風景がまるで主役のようでしたが、その美しさを再び見せられましたね。


セーズにたどり着いたのは行き止まりではない。そこでめぐり合えたことがたくさんあるからこそ、リオは胸を張って行くことが出来るんでしょう。そこで何が待っているかはまだ分かりませんが……。二人で奏でるアメイジング・グレイスは美しい響きでした。ただ、お別れのシーンは、カナタだけじゃなく、他の3人の表情も見せてやってほしかったかな。


「本当は、両親は私がお婿さんをもらって、家を継いでくれることを望んでいたと思います」


実家(農家?)でお婿さんをもらうカナタもそれはそれで萌え、という気がいたします。