「エマ 7」

エマ (7) (Beam comix)

エマ (7) (Beam comix)

これで完結かあ。紆余曲折ありましたが、ウィリアム坊ちゃんが頑張って自分の意志を通したということですね。まだまだ将来は霧の中ですが、ともあれ良かった。


エマの描写が控えめで、内心がつかみにくいというのは最初から最後まで変わりませんでしたが、この作品の場合、個々のキャラクター描写より、全体の雰囲気を楽しむものであったような気もします。重厚さと見易さを兼ね備えた絵で当時のイギリスの雰囲気を味合わせていただきました。クリスタルパレスが印象的。


ハッピーエンドになるとは思わなかっただけにちょっと意外でしたが、素直に良かったです。エレノア嬢は可哀想でしたが、時の中で立ち直ってください。



……ところでアニメ二期は無いんですかねえ。前期が作りは良いもののかなり後味の悪い終わり方になってしまっただけに、アニメ版もラストまで補完される”責務”があるんじゃないでしょうか?

朝日新聞の愛国心特集を読んで思う

先日三日間載ってた「愛国心を歩く」という記事をなかなか興味深く読みました。最初に載ってた「小林よしのり氏の本を読んで関心を持ち、ネットで色々と調べて」という若者の図は、いかにも朝日が好みそうな筋立てのようにも思えましたが、一つの類型としてあるのではありましょう。


「戦後日本は健全な愛国心を育ててこなかった」というのはある程度同感なのですけど、今の若者のいわゆる「右傾化」が健全かどうかは疑問の残るところで。「みんなで協力して国を良くしていこう」という前向きな方向性よりも、中国や韓国、左翼たたきの刺々しさばかりが特にネット上では目立っているように見えます。中韓若者の反日にしてもしかり。「それはごく一部の面に過ぎない」のかもしれませんが、排外的嫌悪感ばかりが広がってしまうのではないかと、正直心配なんですよね。個人的にはどうも感覚が合わないというのが率直なところです。



しかしまあ、なんだかんだ言っても一定の組織力と資金とブランドを持って、外国であれどこであれコメントをもらってくるマスコミの力というのは大きいものだとあらためて思ったりもいたしましたよ。ネットの時代、マスコミは確かにその権力を一部相対化されましたが、結局ソースとして重要視されるのは新聞社のニュースだったりしますし。批判すべきところもたくさんあるとは思いますが、社会のためにより良く頑張っていただきたいと思いますね。